自己中心的に物事を進めちゃう 【確証バイアスの罠】

Triceratops

人の悩みが大好物

心に生じた迷い。それを解決しようと頭で考える。不安な気持ちを一刻もすっきりさせたい。迷いを払拭したい。クリアにしたい。悩みを払拭する方法を考える。そしてその考えに自信をもてない。そんなときに注意しなければならないのが、確証バイアスの存在。誰もが頭の中に飼っている。彼の大好物は「悩む人の心」だ

誰しも悩みはある。心を病んでしまうほどの悩みから、今日何を食べようかという軽い悩みまで、人間の脳は常に悩みでいっぱいだ。心のモヤモヤを早くすっきりさせたいという気持ちが常にあり、そういった場面で確証バイアスが発動する。確証バイアスの存在を無視したり、無き者にすることは不可能だ。

確証バイアスとは

社会心理学で確証バイアスという言葉がある。確証バイアスとは、「個人の先入観に基づいて自分を取り巻く環境や状況を観察して、自分に都合のいい情報だけを集めて、それに基づいて自分の先入観を補強する」という頭の中の働きを指す。この確証バイアスの働きによって、迷っている状況を何とか打破しようとして頭の中は自分の出そうとしている結論を補強するような情報だけを集める。そして自分勝手な考えを武装す一連の流れに確証バイアスが働いている。

例えばこんなとき

  • 議論で自分の意見を補強するようなデータばかり集めて反対派の人の意見を聞かない。
  • 自分の意見やプレゼンの内容を正当化するために、同じ意見をもっている外部ソースを参照する。
  • 親身な友達に悩み相談をしたが、友達の意見をすべて否定してひたすら愚痴るのみ。
  • 自分は不幸な人間だと考え、自分より幸せそうな人と比べて、もっと大変な人を見ない。
  • お金持ちの友達の旦那の職業がうらやましく、自分の夫の年収が低いと嘆く。

このように会社の会議、友人・恋人との話、国会でも確証バイアス君は実に働き者だ。相手を論破することばかり考えたり、自己中心的すぎると必ず状況判断がくるって判断を間違えることが非常に多い。

どのように確証バイアスと付き合うか

 心理学的に考えると確証バイアスの存在を消すことはできない。それではうまく付き合っていくしかない。野放しにしていると間違った意思決定をしてしまう可能性が高くなり、あとで後悔するはめになる危険性をはらんでいる。そこでなんらかの意思決定を行う場合や、主張をする場合に下記の5点を意識することで最低限の注意をすることができる。

  1. 自分も他人も必ずバイアスが働いていると認識する
  2. イシュー(真の課題点)をもう一度明確にする
  3. まずは自分の最終的な考えを出してみる
  4. その上で何故そういえるかを「複数の立場」で考える。
  5. 改めて考えを再検討して答えを出す。
そして上記の補強する考え方は下記の通り。
  • 絶対に正しい人はいない
  • ある人の意見は常に環境に左右される
  • 何を解決しなければならないかを再度認識する
  • Aという課題に対して僕はBという考えだと言い切ってみる
  • 何故そういえるか相手、社会、関係者の立場で再考する
  • あえて反対の意見や、反対の論拠を出す。

ようは「課題を明確にしてそれに対する仮の答えを設定し、複数の立場からその整合性を考える」しかない。

根本的な解決は可能か

 上記はどちらかというと対処療法的な考え方であり、東洋の漢方のように確証バイアスの働き方自体をどのように変えるか、あるいは変えることができるのかについてはわからない。あくまでも西洋医学の考えで「起きた問題に対する対処」をするしかないのだろうか。また、何故このような装置が頭の中にあるのかについてはもっと踏み込んだ社会心理学の世界に解はあるのかもしれない。
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