決める前にその判断は正義か?と一度考えてみる【無知のベール】

Stressed Businesswoman

判断に迷う。A案かB案か。YesかNoか。やるかやらないか。採用か不採用か。われわれは判断をしなければならない。判断をすることは非常に大きな力が必要だ。判断したあとも「あれで良かったのか」と悩み続ける。判断するということは人間にストレスを与える。選ばなかったもう一つに選択肢に未練を感じる。そして判断したことに対して責任が生じる。だから人は基本的に判断をしたがらないし、判断を積極的にする人は稀だ。そういった人は「決断力がある」とか「判断できる人」という賞賛の声を浴びる。こういったことからもいかに人間は判断をすることをためらい、迷うかを示しているといえる。我々が判断をするときに使えるツール、それは「無知のヴェール」である。

 

ヴェール(ベール)とは頭に被る布のことでウェディングヴェールや、宗教上の理由で被る布のことを指す。無知とは何か。無知とは知らないことを知るということ。

例えば今自分が現在地や職務上の立場、人間関係について全く自分のことを知らないとしよう。自身の出身・背景、家族関係、社会的な位置、財産など全てだ。そのような状態で現在抱えている「判断をしなければならない事柄」を見つめる。

何も知らない状態で何が「正義」か判断をするという考えが「無知のベール」を使うことである。

この考えは哲学者ジョン・ロールズによるもので、社会的な正義について論じるものだ。日本ではすっかり有名になった哲学者のサンデル教授もよく引用することで有名だ。本来の使い方ではないが、一人の企業人として判断を迷ったときにも使えると私は考える。自分の利益に基づいた判断を防ぎ、組織の利益に向けた正義を判断できるようにする。

人間は自分の立場やメリットを第一優先に考える。別に悪いことではなく当然だ。この世に生まれた唯一無二の自分にとって良い選択をするようにDNAレベルでプログラミングされている。ただし時として血のレベルでインプットされている特性が悪い方向に働くことがある。だから一度まっさらな白紙の状態にしてその判断が「正義であるか」と問うことで方向を修正できると考える。正義と考えると自分にとってもそうだが、相手や社会についてはどうかという考えが頭に沸く。「相手の立場になって考えよう」というのも良いが、そればかりでは自分を犠牲にしてしまう可能性もある。

一枚の布をかぶった自分をイメージしよう。自分を白紙にして、課題を見つめよう。

 

その判断は人を幸せにしますか?

正義といえるでしょうか?

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