異動するためにすべきこと、やってはならないこと

 

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今の部署を離れたい。退職はしたくない。そんな場合に唯一取れる手段が異動だ。

こればかりはどうしても自分で決められるわけではなく、会社によって決められるものだ。今回はその異動を希望する場合に少なくともやるべきこと、やってはいけないことをご紹介します。

尚、あくまでもその会社で働き続ける前提を希望する場合に限ります。また、確実に異動できるわけではなく、異動できる確立を上げるためのものであることをご理解下さい。

 

異動は会社の力学と雰囲気と気分で決まる

一体誰が人事を決めているか。人事部が決めることは恐らくは少ないと考える。スタッフ部門の一存で決められるほど会社はシンプルではありません。抜本的に体制を変えるなど組織改変をする場合は主導できる部分はあるが、一個人の異動について全てを決めているわけではないはずです。

各部門から「出したい人、ほしい人」を聞く、従業員から「今のところにいたい、異動したい」という両者の要望を聞いて会社の力学に配慮しながら調整をしているのが実情だと私は考えています。つまりまずあるのは各部門長やそれに順ずる人の希望があることが前提なので人事部に意思があることは非常に少ない。

もちろん何か今の部署に問題があるとか、その個人が体調や家族の関係で現職が困難な場合は人事部が主導して調整をする場合はありえます。

ただし大部分の場合は会社の力学(特に権力者や上長に取り入っている社員の意見)が最も強く働く。そしてもう一点考える必要があるのは、結構「雰囲気や気分で決まる」ということだ。その時々のなんとなくの意見や会話の中で「そろそろ彼も」みたいな話から始まることが多い。

次に多いのは「一本釣り」です。これは目をつけられた人が「あいつほしい」といった具合で決まる人事異動だ。このケースは会社の中でもかなりの力を持つ権力者でなければ実現しない。だれも文句を言えない人物である必要があるので俗に言う「鶴の一声」というものがこれに当たる。
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一人ひとりのキャリアプランは二の次です

人事部は人材育成には積極的な場合が多い。今いる人員にやる気をもって働いてもらうことが最もコストが安く効果が高いからだと思われます。人を整理解雇したり新しくとって教えるというのはコストが非常にかかる。今いる人のレベルを上げていくことが人材育成の醍醐味であるともいえます。

一方で人員配置についてはあまり積極的ではないことが多くみうけられます。一人動かせば「抜けた穴の補填」も考えなければいけないし「玉突き人事」になることが多いからだと思われます。会社のほうでは「キャリアプランを考えよう!」という講座や研修はたくさん開いているが、実際にキャリアを磨くチャンスを広く全ての人に与えられているかというとあやしいというのが正直な印象です。ただし人事の方も非常に苦しい判断が求められているのも事実です。職務というのはある程度長い期間働かないと身に付かないし、一度覚えた人を新しい部門でまた一から鍛えるのにも労力がかかるのであまり積極的にはなれないのも事実だ。

このように人事部も会社の命題を背負って社員教育をしながらキャリアプランについても研修を行っているものの、自らの意思で組織を変革することができないという状況におかれている。本人の意思やキャリアプランは二の次でせいぜい適正をみるくらい。それが現実です。まずは会社の力学が働き、その中でしかサラリーマンは自分の移動を実現することは出来ないという点を冷静に受け止めたほうが良いと考えています。

人事も仕事でやってますので、聖人ではないですし全ての人の希望は通らないし、サラリーマン人事部は当然偉い人の言うことから聞いていく。誰も自分が大事だから。よっぽど 対処しなければならない以外は希望は通らないのが普通ではないでしょうか。

そうは言っても個人としては異動したい

ネガティブな理由にせよ、ポジティブな理由にせよ、それでも環境を変えたいと思うのがサラリーマンです。私自身も「ずっとこんなことでいいのか」と疑問に思ったこともあるし、異動希望を出したこともある。異動したい先のボスを巻き込んで引っ張ってもらうようにしたこともある。それでもやはりうまくいかないというのが正直なところです。

キャリアアップしたい場合や、何か特定の深めたい、プロになりたい分野が出てくることもありえます。そんなときに何とか異動をしたいと思っている方も少なくないでしょう。一方でネガティブな理由としては上司と馬が合わない、やる気がもう一滴も出ない、仕事がたまらなくいやだということが考えられます。修行だと思ってしばらくいれば上司が変わったり、組織が変わったりするのであまり異動を進められる理由ではありませんし、社内的にも理由としては通らない理由になる場合が多いと思われます。人道に反するような場合は今の部署と決別する気持ちで会社に訴えるというのは最終手段ですし、転職というところも視野に入れるべきと考えます。どちらの理由であれ、異動をしやすくするためにやった方がいいこと、そしてやってはいけないことを体験談を元に以下に記載させていただきます。

まずはしてはいけない4つのことを見ていきましょう

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してはいけない4つのこと

NG1.今の仕事をしっかりやらない

まずやってはいけない代表格として今の仕事を適当にやるということです。仕事にやる気が出ないという場合がほとんどだと思いますが、やらない態度は決して会社ではプラスに評価されません。「この部署にはもう必要ない」と思わせる作戦だと思いますが、そういう人に限って永遠に異動することは出来なくなる可能性が高まります。どこへいっても使えないというレッテルを貼られた人を誰がほしがるでしょうか。会社では「あいつダメだ」と思われて得をすることはないので、今ある仕事、今の部署の仕事はそれはそれでまじめに取り組むことが最低条件です。ドンドン実績を上げてバリバリ優秀さをアピールすると「ますます出られないのでは」と思ってしまうのは当然です。希少性を出すと今の上司は決してあなたを出したいと思いません。私も上司の勘違い(?)で全然出してもらえない時期がありましたが、それでもあきらめず頑張っていると、上司のさらに上の人から声がかかることが出てきます。そうすれば実績も認められた上で次の職域にトライするチャンスが生まれますので今の部署でもしっかりと仕事をすることがまずはとても大切な点になります。

NG2.直接上司に希望を言ってしまう

自分に近い上司、係長でも課長でも部長でもいいのですが、この人物に直接異動希望を伝えてはいけません。彼には人事権はありません。与えられた部署で部門長をやることが職務なわけですからそこにいる人から希望を聞いても何も出来ません。また、自分に対する忠誠心がないと取られてしまうことがあります。そうすると「上司がすねてしまう」という気持ち悪い状態になってしまうのでなるべく直接の上司には言わないほうが良いでしょう。たとえその上司がさらに上の役職者に話をしてくれたとしても「俺の下がいやなのか」と思われる危険性がある以上はあまり行わないほうが良いというのが私の考えです。それは昼間でも夜の飲み会でも同じです。つい愚痴をいってしまいそうですが、「将来こういうことに興味がある」くらいにとどめるのが吉です。

NG3.早計な異動希望をだすこと

ある程度の会社規模があれば定期的に異動希望を出すチャンスがあるはずです。アンケート形式の場合もあるし、自由形式の場合もあります。こういった人事からのヒアリングシートは会社に情報としてストックされます。軽い気持ちで出したものが、何年も経ってから「彼は希望をしていた」という言質として使われるケースも少なくありません。書いているこちらとしては今の気持ちを書いているのであって、一生その希望があるとは限りません。日々の仕事の中で色々な影響があって変わるのが自分の意見や希望です。会社にデータとして提出する以上は、それは会社の中でずっと活きてしまうということを肝に銘じた上で出すようにしたほうが良さそうです。もう一点注意すべきは「これは人事部だけで扱う情報です。今の部署に話が行くことはありません」と書いてあっても信じてはいけません。必ずなんらかの形で伝わるということ、どこかで漏れることがあることを前提で書くべきです。見られても良いように、決して愚痴や不満を書くべきではないものと考えて取り組むべきと考えます。

NG4.人事には誰だろうと愚痴をいってしまう

知り合いや同僚が人事部に居る場合、つい自分の話をしてしまうことがあります。「どこどこいきたいんだけど」とか、つい軽く言ってしまったことでも、その情報はしっかり人事のデータベースに保存される可能性があるという点を考えるべきです。「今の部署どう?」と軽い雑談だと思って人事の人から振られた話もあとで使われることがあるので不満や愚痴を言わないほうが身のためだと思います。直接個人名は出されないにせよ、人事部の人間があなたの上司との話の中で「最近XXと思っている人が多いみたいだけど」みたいな話になることはしょっちゅうあるのでネガティブキャンペーンはしない方が良いと考えます。勘の鋭い上司でれば「あいつだ」と分かってしまうので要注意です。

次にやるべき4つのことを説明します。

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やるべき4つのこと

以上やってはいけないことを4点ご説明しました。次に積極的にやった方が異動の可能性が高くなることについて4点説明をしたいと思います。私自身もこういった点を気をつけて継続的に実務で行うことでうまく自分の社内イメージを作り上げて最終的には希望する部署にも異動することができました。あしかけ5年程度時間はかかりましたが、以下のことを根気良くおこなってきた結果だと考えています。

OK1.仕事の内容は希望先の仕事関係の話を盛り込む

実はあなたがこっそり希望している異動先の視点を厚めに盛り込むこと。これが日々行えることの第1点です。資料作成、プロジェクト運営、日々の営業活動、今の仕事が何であれ、移りたい部門の視点を入れていくことに大きなメリットがあります。目に見えるわけではないのですが、ジワジワ効いてくるといったものです。例えば営業をしているけど企画部門に行きたい場合は企画的な視点や要素を具体的に盛り込んでいくこと、企画部門がやっているような仕事も自分でやってみることを試みるべきです。企画部門に行ったから企画の仕事が出来るというのは間違いで、自分が企画を今の部門でも仕事としてやっているから、異動先も企画部門が適切だと会社に思ってもらう必要があるからです。営業から法務や財務などの専門職の部門に行きたい場合は、そういった視点を仕事に持ち込んで、興味があることを示しながら異動したい先の仕事を今の部門にいながら始めるというのも手です。

OK2.希望部門との仕事を増やす

自分の仕事がガチガチに決められてあれば難しいですが、職務の中で希望する部門との仕事を増やすというのが2点目です。1点目で今の仕事に希望先の仕事を盛り込むという点について触れましたが、2点目は具体的に仕事を一緒に行うような場を作っていくことが重要です。そこで人間関係も作れるし、自分をアピールする場にもなる。異動先の部門がやっているような仕事を提案された側としては悪い気はしないし「こいつは使えるかも」と思ってもらえるチャンス。あくまで自然と、異動を希望する先と仕事をする場を増やしてく、自分の今の上司も巻き込んで職務として関係を作っていくことをすると、あとあと異動する可能性を高められると思います。

OK3.行きたい部署に顔を出す

ちょくちょく顔を出す。知り合う。向こうで欲しいと思ってもらう。こういった努力が大切だ。職務として付き合うことも重要だが、仕事に関係ないところで自分のパーソナルな部分も知ってもらうことも重要です。関係を作ると聞くとすぐに「飲みに行く」というところにたどり着いてしまいますが、私はあまり薦めません。酒席の出来事はその場限りである場合も多く、ガードがゆるんでいるようで緩まない人が多いのも事実なので飲み会ではなく、ふとしたエレベーターで一緒になった瞬間や、別の会議の合間に顔を出して雑談をするなどの小さなことが印象に残るという点を意識した方が良いと考えます。相手方の部署に印象を残すことができれば、その部門で人を新たに補充するときに「顔を思い出してくれる」確立があがる。知らない人をほしいとは思ってくれない。まずは知ってもらうこと、存在を認めてもらうことが重要だ。ただしアピールしまくってはいけない。あくまで自然と話をするだけで充分だ。

OK4.行きたい部署の仕事内容は今の部署で一番の知識人になる

あの人はXX関係に詳しい、好きらしい、向いていると今の部門の方々に思ってもらうことが重要です。「AってさーXXが向いているよね」とまわりの同僚が言い始めたらチャンスです。既に今の部門であなたは異動を希望する先の仕事が向いていると思ってもらっているということです。こういったあなたの印象を作るには、やはり異動を希望する先の仕事について、少なくとも今の部署で最も精通している状況を作るのが手っ取り早い。人間というのは相手のことを分かっているようで全く分かっていません。精通することが難しければ、あくまでイメージを作り上げるという点を考えても良いはずです。変な話、「単に資料作りがうまい」ということが「彼は企画に向いている」という論理的には欠落した結びつきが脳で起こります。それほどイメージというのは曖昧なものですのでうまくイメージを作っておくことが大切だともいえます。もちろん、仕事の具体的な内容に精通しておくことに越したことはありません。空いている時間に自分で調べてプレゼンに盛り込んだり、得意先との話の中でそっち系の話題をしたり、イメージ作りをすることが重要です。具体的に精通できるのであれば、周りからは「XXについてはAさんに聞け」という状況を作ることを目標としてください。社内でのプロではなく、今の部門で最も詳しい人になれば良いのですからあまり難しいことではありません。

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最後は天命を待つ

ここまで書いてきて恐縮ですが、最後は天命をまつしかありません。やれることをやったら後は待つことしか出来ないのがサラリーマンです。それでもやるべきではない4つのことは決してやらず、やるべき4つのことをやっておくことが大切です。何もしないで愚痴をこぼすよりはよっぽど具体的で自分のキャリアに責任を持って行動しているといえます。こういったことをやった上でやんわり「XX部門ってどんな部署ですか?」とか興味をにじませるまでがサラリーマンとしての限界です。冒頭に説明したとおり人事は会社の力学と雰囲気や気分で決まるものであなたに決定権はありません。その状況で決定に対して最大限の影響を与えることが出来ればという考えでとどめるべきと考えます。どうしても異動が出来ない場合、そのときに初めて転職を考えたり、資格取得を目指せばよいのです。今の部門にも遺恨を残さず円満に異動を実現するにはやっていいことと悪いことがあるので、自暴自棄にならず辛抱することも大切だと考えます。

 

最後に異動を実現する裏技?<自分で部署を作る>

以上の4点は今既にある部署にいきたい場合です。他にも裏技的にやれることがあります。それは新しい企画をしてしまうことです。その企画を実現する部署を作ろう!ということを自ら発信して会社に承認してもらう方法なので簡単なことではありませんが、実現した場合には一気に自分のキャリアを実現できる方向に進めることができます。もちろん会社は仲良しクラブではなく、利益を追求するものです。その部署を作ること、その企画を実施することでどれくらい利益が出るのか、コストダウンが見込めるのか?という点が数字でも明確になっている必要があります。必要な人員やコストも算出してそれをいつ回収するのか、どういったメリットが会社にあるのかというところまで深堀りして提案することが重要です。まさに自分が目指したい仕事をやることができるので飛び道具的な案ですが、一つの作戦としてこういったことも考えても良いかもしれません。

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